制御情報工学科の概要について紹介します。
情報処理技術の発展により、今や社会のあらゆる場所から、私達の生活の至る所にまでコンピュータを代表とした情報処理技術が浸透しています。制御情報工学科では、この情報処理技術をベースに、機械制御システム、電気制御システム、情報制御システムなど幅広い分野の制御術に応用する知識と技術を多くの実習を通じて学びます。
学習内容は、単に情報処理技術だけでは無く、制御対象となる機械工学、電気電子工学、情報工学についても学習します。そして、本学科の講義内容は、社会に存在するニーズや課題を発見し、論理的に解析できる思考力、そして成果をまとめて発表できるプレゼンテーション能力を身につけていけるよう配慮しています。
講義内容や研究内容に「社会実装教育」をできるだけ取り入れて、高専での教育が「社会」と「学生」の双方に役立てられるよう、実験・実習を工夫しています。ここで「社会実装教育」とは企業や病院、インフラや行政などで、実際に必要とされている技術的課題について、学生自らが「ニーズの把握」「解決案の検討」「解決策の開発と実装」「社会での評価」の課程を実体験し、「主体性」「創造性」「コミュニケーション力」を身につけられるようにする教育です。
制御情報工学科のカリキュラム構成を紹介します。
制御情報工学科のカリキュラムは、情報処理技術を基礎に、機械工学、電気電子工学、情報工学まで幅広く学び「T型技術者」の養成を考慮した構成となっています。卒業後は、機械工学や電気電子工学、情報工学など幅広い分野で活躍できます。「T型技術者」とは核となる技術をベースに、その他の分野を横串に幅広い知識を有する技術者を言います。また科目の詳細については、カリキュラムをご覧ください。
制御情報工学科のカリキュラムは、講義と並行して1年生から5年生まで連続的に構成された各種演習を柱として構成されています。特に初心者を対象とした低学年の演習から、基本となる「メカトロ/プログラミング」演習を得て、応用分野の実験である「工学実験」、そして自らの力で設計開発する「創造設計」と研究課題である「卒業研究」から構成されています。