10月14日(日)にいしかわ総合スポーツセンター(石川県金沢市)において全国高等専門学校連合会とNHK、NHKエンタープライズ主催の「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2018東海北陸地区大会」が開催されました。
今年は競技テーマ「大江戸ロボット忍法帳」のもと東海北陸地区の9校の高専から20チームが参加しました。
2018年度の競技課題は、ロボットによる「ボトルフリップ」です。
【Flip:宙返りさせる、人を熱狂させる、等】
今年は、ネット上で人気の「ボトルフリップ」というスゴ技にロボットが挑戦します。
1チーム2台までのロボットが自陣の8つのテーブルに向かってペットボトルを投げて
かっこよく立たせる競技です。
試合時間は2分。赤チーム・青チームが同時にスタートしますが、
それぞれのフィールドはフェンスで区切られているため、ロボット同士の接触はありません。
チームが使えるペットボトルは20個までで500ml以上の大きさであれば種類・内容物は自由。
テーブルの上でペットボトルが立った場合にだけ得点となるため、正確な射出機構が求められます。
しかも中央にあるテーブルの上段は2.4mという高さ、ここにペットボトルを立たせられるかが技の見せ所です。
また、「手動ロボット」はエリアが限られているため、8つすべてのテーブルにペットボトルを
立てようとしたら、「自動ロボット」を活用するのが近道です。
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Bチーム「∫dx(チンアナゴデラックス)」については
射出機構について評価いただき、
特別賞(東京エレクトロン)を受賞しましたが、
今年から導入された予選リーグにて
Aチーム「SilValet(シルヴァレット)」は
予選リーグ1勝1敗で敗退、
Bチームは予選リーグ0勝2敗で敗退となりました。
Aチームは2年生3年生が主体のチームで、自分たちにできることを確実にする、
ことをテーマに開発を進めてきました。
手動ロボットによるペットボトル5発の一斉発射はキレイに実現しましたが、ペットボトルを正確にテーブルに立てる最終調整に苦戦しました。
また試合で正式な動作を見せることができなかった自動ロボットは2年生が開発しましたので、今後、来年度以降に向けて更にブラッシュアップしてくれると思いますし、顧問としても支えていきたいと思います。
Bチームは4年生8人によるチームで、過去3年間、共に磨き上げてきた技術を集結したロボットを開発しました。
キレイにペットボトルがフリップする機構やエンコーダ、ジャイロセンサを用いた自己位置推定、ワイヤレス緊急停止スイッチ等、
彼らが考えたアイディアはよく出来ていました。
そのチャレンジを評価していただき特別賞をいただきましたが、
今年は体育館を何度も利用させていただき、テストランを繰り返し
実施して調整を進めてきたものの、最後の一歩がまだ大きな一歩のようです。
大会にてすべて見せることができなかった機能は
高専祭にて展示すると言っています。是非、彼らの努力の形を
見ていただければと思います。
全国に行けるアイデアとそれを現実にする知識と技術、
完成させる努力と、会場での心の余裕。
ロボコンに求められるものは多くありますが、
ここからまた来年に向けて、しっかり反省をし、新体制で動き出したいと思います。
今後ともロボコン部の活動へのご理解と部員達へのご声援をよろしくお願いいたします。
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