瀬戸内海・三原瀬戸の海底地形

はじめに

広島県三原市幸崎町沖の瀬戸内海（通称：三原瀬戸）では，建設資材用に海砂が過去数十年間にわたって採取されてきた。1997年には，許可された採取量・採取海域を越えての違法採取が業界ぐるみで行われていたことが発覚し，大規模な海底地形変化による環境破壊が問題になった。そこで，1963年と1998年の海図から水深データをデジタル化し，海底の地形を視覚化することを試みた。

研究対象地域

研究対象地域 位置図

研究対象範囲 　国土地理院「数値地図 200000 (地図画像) 日本-III」より

海図をもとにしたＤＥＭによりビジュアル化された海底地形

1963年（昭和38年）頃の海底地形 （1963年刊行 海図 より作成）	1998年（平成10年）頃の海底地形 （1998年改補 海図 より作成）
（北西から投光） → アナグリフ（余色立体図）はこちら	（北西から投光） → アナグリフ（余色立体図）はこちら
（西から俯瞰，南東から投光）	（西から俯瞰，南東から投光）
360°鳥瞰図 RealVideo （RealPlayer が必要です。）	360°鳥瞰図 RealVideo （RealPlayer が必要です。）

学会発表

• 「瀬戸内海・海砂採取海域の海底地形のビジュアル化」
  （地理情報システム学会・第２回バーチャルカンファレンス，1999年４月）

報告レポート

• 「海底地形のビジュアル化 ―ＧＩＳの手法でとらえる瀬戸内海・海砂採取海域の地形変化―」
  （「地理」44巻１号に掲載）
• 「海図から海底の変化をとらえる」
  （「GIS NEXT」28号に掲載）

本研究についての新聞報道記事

• 読売新聞　1998年８月21日付 朝刊（大阪本社版）

テレビ番組での映像の使用

• 「ふるさとの海に生きる　砂の消えた海へ」　ＮＨＫ総合　1998年10月24日（広島のみ？）
  
• 「ETV特集　海をゆく (2)　砂の消えた海のタイ網漁」　ＮＨＫ教育　1998年10月27日