愛鷹ローム層の標本

愛鷹ローム層


長泉町元長窪の露頭で見られる愛鷹ローム層

第二東名高速道路・長泉沼津インターチェンジ付近の工事現場での露頭(1999年6月)

上部の現世火山灰層からローム層の基底となる礫層まで,全体を見渡すことができる。

中部ローム層〜下部ローム層

中部ローム層は,茶褐色をしており,全体にのっぺりした表面なのに対し, 下部ローム層は,紫がかった色をしており,露頭表面は乾燥するとクラックが多数生じる。
下部ローム層中には,箱根新期火砕流(Hk-TPfl;約52,000年前)の堆積物(写真中央の白っぽい薄層)がはっきりと見られる。

下部ローム層〜基底

この付近では,ローム層の基底は,愛鷹山の火山麓扇状地を形成する礫層となっている。
下部ローム層とその上の中部ローム層とは,不整合になっている。

中部ローム層・下部ローム層の不整合

上の場所を別の角度から見たもの。
写真右側の褐色で「きめ」の細かい表面が中部ローム層。 基底の礫層および紫がかった下部ローム層を断ち切っている。 右上には上部ローム層および黒色の現世火山灰層が見える。


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