藤尾研究室では、コンピュータ技術(情報技術)を用いて、生産システムの自動化や、高能率化、知能化を促進し、日本の「モノづくり」に貢献できる研究を行っています。各研究テーマは、生産の現場に役に立つよう、実用的なテーマ設定を心がけています。
「モノづくり」において、いかにして、望むべき形状を設計し、設計された形状をいかにして高速に、そして高精度に、自動的に作り上げるか。この永遠の課題についてさまざまな研究を行っているのが藤尾研究室です。
スタッフは藤尾教官以下、専攻科学生と卒研学生の6名程度の小さな所帯です。
研究は主に、C++を用いてのプログラミングが主流となります。しかし、プログラムの検証のため、工場においてマシニングセンター等で加工実験したり、モータを駆動して軌跡を測定したり、加工形状表面を測定したりもします。
開発環境はWindows上で、VisualC++を利用してCAD/CAMシステムのプログラム開発を行いますが、その他に、Real-Time
Linux上でプログラミングしてモータを駆動しています。この研究室では、プログラミングをあくまでツール(道具)として扱っていますので、プログラミング言語だけに興味のある学生さんには向いていません。研究の分野は「情報科学」ではなく「情報工学」です。
また、最近は可視化ツールVTKを使った研究も応用しています。VTKはフリーで利用できる可視化グラフィックライブラリィです。
その他に、3dsmaxを利用してCGを作成したり、PostgresSQL+PHPでデータベースを構築したりもしています。近年は工業用デザインとしてRhinocerosを機械設計用としてSolidWorks、そしてCAMとしてMasterCAMを使い始めました。
さらにメカトロ演習の性能向上のためにCPLDやPICを使った自律ロボットの製作も行っています。
平成16年度からは新たにテクノセンターに導入された非接触3次元測定器とマシニングセンタV33を利用して顔の3次元モーフィングシステムの開発も行ってます。
なお、研究室の廊下からは富士山を望むことができます(Photo)。
TOPICS:
・藤尾教員が静岡県東部地域IT応用研究会のインタービューを受けHPにアップされました。
・藤尾研で開発したBoundary-Map形状モデルが日刊工業新聞社「型技術」平成14年11月号に掲載されました。
・藤尾研究室での成果の一部が、工業調査会「機械と工具」の平成13年12月号、平成14年1月、2月号に3回続けて連載されました。
・藤尾研究室で開発された「Boundary-Map形状モデル」の解説が、日刊工業新聞社の「型技術」の12月号に記載されました。
Key Words:
デジタルエンジニアリング、生産システム、CNC、CAD/CAM、NCシミュレータ、高速高精度加工、OpenGL、形状モデリング
Boundary-Map形状モデル(藤尾研究室で開発された形状モデル構造です)、VTK
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