4. 『マハーバーラタ』あらすじ

 4)ドリタラーシュトラとパーンドゥ、そしてヴィドゥラ

 サティヤヴァティーは、チトラーンガダとヴィチトラヴィーリヤの二人の王子を産んだ。シャンタヌ王の死後、チトラーンガダが王位を継いだが、ガンダルヴァとの戦いに敗れ死んでしまう。ヴィチトラヴィーリヤが王位につき、ビーシュマが後見人となる。ビーシュマは、若い王のため、アンバーリカー、アンビカーという姉妹を妻としてつれてくる。しかし、若い王は子を残さないまま病死してしまう。しきたりにより、指定された男の種によって王妃たちから子を得る儀式(ニヨーガ)が行われることになる。サティヤヴァティーは、娘時代、パラーシャラ仙人との間にもうけたヴィヤーサ仙にこの役を依頼する。ニヨーガの日、アンバーリカーはヴィヤーサ仙のあまりの醜さに床の中でずっと目を閉じていた。そのため生まれた子は盲目となった。これがドリタラーシュトラである。一方、アンビカーはヴィヤーサ仙の醜い姿を見て顔面蒼白になった。生まれてきた子は白子で、これがパーンドゥである。ヴィヤーサは、もう一度アンバーリカーと床をともにすることになった。アンバーリカーは召使いを身代わりにした。ヴィヤーサは身代わりに気づかず、召使いからヴィドゥラが生まれた。ヴィドゥラは、パーンダヴァ、カウラヴァ両陣営に知恵を貸す賢者となる。ドリタラーシュトラは盲目のため王位につけないので、パーンドゥが王位を継いだ。


【次へ】【目次へ】