4. 『マハーバーラタ』あらすじ

12) マツヤ国での13年目

12年の森の生活を終えて、13年目、彼らは変装してマツヤ国のヴィラータ王の宮殿に入った。ユディシュティラは賭博師、ビーマは料理人、アルジュナは女音楽師、ナクラは馬番、サハデーヴァは牛係に化け、ドラウパディーは王妃の召使いになった。ある日、好色な将軍キーチャカがドラウパディーに言い寄った。これに怒ったビーマは将軍を殺した。将軍の死を聞きつけて、トリガルタ国が侵略してきた。ビーマは敵王を捕えた。マツヤ国王、ヴィラータは、ユディシュティラたちをつれて奪われた牛を取り戻すためトリガルタ軍を追走した。その間に、クル族のドゥルヨーダナがマツヤ国を襲い、たくさんの牛を取った。マツヤ王子ウッタラは、残っていたアルジュナを御者にして戦った。彼らは勇敢に戦って、牛を取り戻した。その時、ちょうど約束の13年目が過ぎ、パーンダヴァ五王子は、ヴィラータ王に自分たちの正体を明かす。王は、非礼をわびて、ユディシュティラに王子全員と財産を捧げ、アルジュナには王女ウッタラーを与えた。アルジュナは、ウッタラーを息子のアビマニユの妻にした。


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