アナグリフ方式による地形の実体視


Adobe Photoshop を利用したアナグリフ画像の作成方法

ここでは,Adobe Photoshop を利用して2枚の画像からグレーアナグリフ画像を作成する手順を紹介します。Adobe Photoshop CS を例に説明します。 異なるバージョンでは操作が若干異なる可能性がありますので,ご了承ください。

事前にステレオペア画像を用意しておいてください。 2枚の画像は別々のファイルとして保存しておいてください。

【スクリーンショットなしのシンプルな解説ページはこちらです。】
  1. Adobe Photoshop で2枚の画像のファイル両方を開く。
    Screenshot
  2. グレーアナグリフを作成する場合は,画像のカラーモードをグレースケール(白黒画像)にしてカラー情報を廃棄した後に,再びRGBカラーにする。 (カラーアナグリフ作成の場合,この手順は不要です。)
    「イメージ」→「モード」→「グレースケール」でグレースケールにする。
    Screenshot
    「イメージ」→「モード」→「RGBカラー」で再びRGBカラーにする。
    Screenshot
    これを2枚の画像それぞれについて実行する。
  3. 右目用の画像から赤チャンネルのカラー画像を取り除く。
    「ウィンドウ」→「チャンネルを表示」を選んで,チャンネルパレットを開く。
    Screenshot
    右目用の画像のウィンドウがアクティブな状態で,チャンネルパレットの「レッド」と表示されている欄をクリックし,レッドのチャンネルだけをアクティブにする(チャンネルパレットの「レッド」の欄だけが色が反転して表示される状態)。
    Screenshot
    「選択範囲」→「すべてを選択」をおこなう。
    Screenshot
    「編集」→「消去」をおこなう。
    Screenshot
  4. 左目用の画像の赤チャンネルの画像を,右目用の画像の赤チャンネルにコピーする。
    左目用の画像のウィンドウをアクティブにして,先ほどと同様の手順でチャンネルパレットを操作し,レッドのチャンネルだけをアクティブにする。
    Screenshot
    「選択範囲」→「すべてを選択」をおこなう。
    Screenshot
    「編集」→「コピー」をおこなう。
    Screenshot
    右目用の画像のウィンドウをアクティブにして,レッドのチャンネルだけがアクティブになっていることを確認のうえで,「編集」→「ペースト」をする。
    Screenshot
    Screenshot
    ※ペースト後もまだ選択を解除しないこと。
  5. 位置調整
    チャンネルパレットで合成チャンネルを表示(RGBの欄の目のマークをクリック)すると,赤色の画像と青色の画像の重なった状態となっている。
    Screenshot
    まだ選択状態になっているペーストされた赤チャンネルの画像を,移動ツール を使って,マウスでドラッグして移動させ,赤と青の画像がだいたい重なって表示されるようにする。
    Screenshot
    さらに,赤青メガネで画像を見ながら,実体視しやすいように赤チャンネルの画像の位置を調整する。(掲載しているスクリーンショットでは,掲載スペースの都合上,縮小された小さいサイズの状態で作業していますが,実際に使用する程度の大きさに拡大して位置調整されることをお勧めします。)
    ※位置調整後もまだ選択を解除しないこと。
  6. 切り抜き・後処理
    引き続き赤チャンネルの画像範囲が選択されている状態で,「イメージ」→「切り抜き」により,赤と青の画像が重複している範囲だけを抜き出す。
    Screenshot
    Screenshot
    「選択範囲」→「選択を解除」をおこなう。
    Screenshot
    チャンネルパレットで合成チャンネル(RGBと表示されている欄)をクリックし,すべてのカラーチャンネルをアクティブに戻す。
    Screenshot
  7. 完成
    必要に応じて,さらに一部の範囲を抜き出すなどした後で,保存・印刷等をおこなってください。
※このページに掲載しているスクリーンショット中の空中写真画像には,国土画像情報(国土交通省)を使用しました。

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