石廊崎断層は伊豆半島南端を北西―南東方向に延びる活断層です。地表で確認される長さは約8kmですが、海底まで続いて全体の長さは20km程度と考えられています。
1974年にこの断層が活動し、伊豆半島沖地震(マグニチュード6.9)が発生しました。この地震では死者30名、全壊家屋134棟という大きな被害がありました。
地震にともなって石廊崎断層沿いに50cmほどの横ずれが生じました。活断層が繰り返し動くことによって地表のずれが蓄積されていき、また、ずれによって岩盤が破壊されたところは侵食されやすくなり、断層に沿って直線状の谷ができます。繰り返される活断層の横ずれにより、断層を横切るように延びていた尾根は、断層を挟んで両側の位置が数百m食い違いました。この空中写真ではそうした地形を見ることができます。