標高120~250mの傾斜地に約370枚、4.2haの田んぼが広がっています。耕作放棄されて茅で覆われていましたが、2000年に再生され、保全活動により現在は「静岡県棚田等十選」に選ばれるほどの美しい棚田が維持されています。
約140万年前の噴火でできた蛇石火山の裾野にあり、火山がもたらす豊富な湧水や地下水が地すべりを引き起こして、棚田として利用される緩斜面を作り出しました。地すべりの原因のひとつにもなった地下水は、棚田の水源にもなっています。このような場所を棚田として利用することは、地すべりによってもまれた良い土でおいしい作物が採れるとともに、新たな地すべりの発生を抑制する効果があるとも考えられています。