狩野川に面してそびえる城山は国道136号バイパス「修善寺道路」や伊豆箱根鉄道の車窓からもよく見え、特異な岩山の風景が訪れる者の目を引きます。
火山の地下には地下深くからマグマが通ってくるマグマの通り道があります。このマグマの通り道が地殻変動などで隆起して地表に姿を現したものを「火山の根」と呼んでいます。数百年前に南の海で活動していた海底火山や火山島は、フィリピン海プレートとともに北上し、本州に衝突・隆起して地表に姿を現しました。静浦山地の中でもひときわ目をひく城山や葛城山などの急峻な山は、かつて火山の地下にあった「マグマの通り道」が地表に姿を現した「火山の根(火山岩頸)」です。
険しい岩壁はロッククライミングのゲレンデとして多くのクライマーに楽しまれています。