鮎壺の滝は、黄瀬川の本流にかかる高さ9mの滝です。約1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)の側端にできたものです。溶岩の下にあったやわらかいローム層(風に舞った火山灰や大気中のほこりが積もった地層)が黄瀬川の流れによって削られ、残された硬い溶岩の部分が滝をつくり出しました。
滝を境にして下流側では黄瀬川が低いところを流れていることが立体視により分かります。滝の上流側には農業用水を取水するための堰が2箇所に設けられています。
溶岩の間から流れ落ちる滝と奥に見える富士山が絶景であることから「富士見の滝」とも呼ばれ、県の天然記念物に指定されています。滝の周囲は公園として整備され、つり橋からは滝と富士山を正面に見ることができます。