4. 『マハーバーラタ』あらすじ

2)サティヤヴァティーとヴィヤーサ

 サティヤヴァティーは、魚から生まれた絶世の美女で漁師に育てられていた。ある日、父のいいつけに従ってヤムナー川の渡し守をしていた。そこへ遊行中のパラーシャラ仙人が通りかかり、その美しさに心を奪われた。船に乗ったパラーシャラ仙は、岸から見られないよう霧を起こして二人を包み込み、サティヤヴァティーに言い寄った。娘は、もう一度処女に戻すこと、そして、からだの匂いを芳香にすることを条件として、仙人の求愛を受け入れた。その日の内にヴィヤーサが生まれた。ヴィヤーサは川の中洲で生まれたのでドヴァイパーヤナ(中洲の生まれ)とも呼ばれる。ヴィヤーサは、苦行して仙人になり、母が望めばいつでもすぐ戻ると約束して去った。


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