4. 『マハーバーラタ』あらすじ

16) ドローナの死

クル軍は、ビーシュマに代えてドローナを将軍とした。そのあまりの強さに、パーンダヴァ軍は困り果てた。パーンダヴァの五王子にとって、ドローナは自分たちの武術の先生なので倒すことができない。そこでまた、戦争の15日目、クリシュナは策略を用いた。クリシュナの策にしたがって、ユディシュティラとビーマは、ドローナに向かって、彼の最愛の息子アシュヴァッターマンが戦死したという嘘を大声で告げた。息子の死の知らせを聞いて、ドローナが武器を手ばなしたところを、パーンダヴァ軍の将軍ドゥリシュタディユムナが首を討ち取った。策略にかかって父が死んだことを知ると、アシュヴァッターマンは激怒して、復讐を固く誓った。


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