4. 『マハーバーラタ』あらすじ

11) シャクニ 賭博と追放

ドゥルヨーダナなど百王子たちは、五王子に与えられた王国を取り戻そうとした。母、ガーンダーリーの兄弟のシャクニに相談して、賭博にユディシュティラを招くことにする。ユディシュティラは、賭博の達人のシャクニに負けつづけ、全財産と王国、弟たち、ドラウパディーまでとられてしまう。ドゥルヨーダナの弟、ドゥフシャーサナは、大勢の前でドラウパディーの服をはぎとリ辱める。ビーマは怒って、戦闘においてドゥフシャーサナを倒し、胸を引き裂いて血を飲むことを誓う。老王ドリタラーシュトラは、ドラウパディーの願いをいれて五王子を解放し、王国と財産を返した。しかし、それに不満なドゥルヨーダナたちはもう一度、賭博を開く。今度の条件は、負けたら、12年間森で暮らし、13年目は1年間正体を隠して、見つからないように暮らすというものであった。ユディシュティラは、また負ける。弟たちや妻を連れて森へ入った。森の中での苦しい生活を送るが、それに似た話として『ラーマーヤナ』が語られる。アルジュナは、ヒマーラヤ山へ行き、シヴァ神に会って、パーシュパタという恐ろしい兵器とガーンディーヴァという強い弓を手に入れる。


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