LastUPDATE '07.5.20(容量値の変化について追加); New '07.5.20(新たに作成する)

結果を詳しく検討するには,CIRファイルから回路図を再現してください


AM送信器の基礎

ベース変調回路

ファイル ' nd131.cir ' の中身。 Download
* circuit d131
.tran  1u 0.3m  0  0.05u
Vcc  10   0   DC  3V
Vcarrier  1   0   sin(0V  1V  400kHz)
Rc    1   2   1k
Cc    2   5   100n
Vsig  3   0   sin(0V  0mV  10kHz)
*Vsig  3   0   pulse(0V  0mV  0 0 0 50us 100us)
Rs    3   4   1k
Cs   4   5   10u
R1   10  5  10k
R2    5   0  10k 
Re    8   0  100
RL   10   9   200
Q1  9  5  8  Q2SC1815
.probe
*-----------------------------------------------------
* copy from http://www.madlabo.com/mad/edat/spice/index.htm
*-----------------------------------------------------
* HItachi Si EP High speed switch
.model d1s2075	D(IS=1.387E-9 N=1.702 RS=1.53
+		CJO=1.92pf VJ=0.4996 M=0.0605 TT=5ns BV=75  IBV=100E-15)
*
*Low Noise Amp PC=0.4W Ic=0.15A Vcbo=60V
.model Q2SC1815 NPN(Is=2.04f Xti=3 Eg=1.11 Vaf=6 Bf=400 Ne=1.5 Ise=0
+               Ikf=20m Xtb=1.5 Br=3.377 Nc=2 Isc=0 Ikr=0 Rc=1 Cjc=2p
+               Mjc=.3333
+               Vjc=.75 Fc=.5 Cje=5p Mje=.3333 Vje=.75 Tr=10n Tf=311.1p
+               Itf=0 Vtf=0 Xtf=0)
*		TOSHIBA		90-01-29	creation
*
*Low Noise Amp PC=0.4W Ic=0.15A Vcbo=50V
.model Q2SA1015 PNP(Is=295.1E-18 Xti=3 Eg=1.11 Vaf=100 Bf=110 Ne=1.5 Ise=0
+               Ikf=0 Xtb=1.5 Br=10.45 Nc=2 Isc=0 Ikr=0 Rc=15 Cjc=66.2p
+               Mjc=1.054 Vjc=.75 Fc=.5 Cje=5p Mje=.3333 Vje=.75 Tr=10n
+               Tf=1.661n Itf=0 Vtf=0 Xtf=0)
*               TOSHIBA         90-01-23	creation
.END
これは spice にて「AM送信回路を理解する」ことを目的とした教材である。


回路 nd131 をシミュレーションするための操作
(1) ngspice の起動
(2) 「file」>「open」から nd131.cir を開く
(3) 「file」>「run」 コマンドによるシミュレーションの実行
(4) 「Graph」>「Select Vector」コマンドを選ぶ
--->すると,表示すべき電圧を聞いてくる。
(5) v(5) v(8) v(9) と打ち込む
(6) (お好みで)「Command」>「Edit source」から編集すればパラメタを変えられる。


【動作に必要な「調整」】
(回路動作の前提)この回路の動作原理は,「交流信号が正の値のとき,増幅する」である。
トランジスタはベース・エミッタ間の電圧がある値(約0.7V)以上の時に動作するという特性
を持っていることから,回路をうまく工夫すれば,動作原理で考えたことが実現しうる。
(調整の前提)端子<5>に加えるバイアス電圧が 0[V]では,交流増幅はできない。
一方,端子<5>に加えるバイアス電圧が 十分な大きさなら,交流増幅ができるし,
このとき,端子<5> と 端子<8> に現れる交流振幅は等しい。
そこで,端子<5>に適切なバイアス電圧を加えることで,「正の値のとき,増幅する」という
特性を実現する。
(調整方法)例えば抵抗 R1 の調整で,上記の課題点を実現できる。
調整の目安は,上記回路に於いて,Vsignal=0にした状態のもとで,
端子<8>に現れる信号の振幅が,端子<5> に現れる信号の振幅のちょうど半分にすればよい。

(具体的調整)抵抗 R1 の値を変え,上記の調整を行う。
(シミュレーションによる動作検証)次のように,Vsignalを入れてみて,動作検証する。

現状:Vsig  3   0   sin(0V  0mV  10kHz)
修正:Vsig  3   0   sin(0V  200mV  10kHz)

以上の調整により,AM信号の送信回路の動作が確認できる。

(課題)信号源の周波数を変えてみよう。
(課題)時間を拡大し,短い時間のなかで各素子がどう働くか考えよう。



コレクタ変調回路

開発中
ファイル ' nd132.cir ' の中身。 Download
* 開発中
調整中