UFO Catcher の製作
'96年度E科卒研生(高橋昌人君)が,趣味で UFOキャッチャーを製作しましたので,紹介します。
一日体験入学や高専祭で公開しますのでご覧ください。
製作者('97年3月 撮影)
動作
いわゆる普通のゲームセンターにおいてあるUFOキャッチャーとまったく同じ動作をしている筈です。"している筈"というのは,製作者が一度もUFOキャッチャーを試みておらず,その動作は友人から教えてもらったからです。
特徴
すべて自作です。もちろん,パーツはパーツ屋さんで買いましたが,あくまでパーツを買ったのであり,出来上がったユニットを買ったりはしませんでした。
特筆すべき特徴
このUFOキャッチャーはCPUを搭載しておりません。
このUFOキャッチャーは実用的なメカトロニクスのシステムといえます。UFOの動きは,結構複雑です。実際のところ,この程度の複雑さを持った機械を制御するには,市販のCPUボードまたはCPUユニットを利用するのが得策です。(もちろん,CPUユニットの設計から始めればまた違った困難さがあるでしょう)
しかし,敢えてCPUを使わず,制御回路をロジック回路で実現しました。
ちなみに電気工学科ではロジック回路に関する講義は3年生で行われます('97年度現在)。
取って置きの注目点
ロジック回路を実現するに当たって,GALというデバイスを使いました。
GALとは,ユーザーが製作現場で機能をプログラムできる論理素子です。本来なら基板一枚を必要とする程度の回路であれば,GALを数個使うだけで実現できます。
そのぶん,回路設計は大変で,コンピュータ支援が無ければ回路設計は難しいでしょう。
ここでは,フリーソフトとして出回っている設計支援ソフトと,自作のGALプログラマを使いました。
写真
全体写真
回路
文責 望月 0559-26-5815