RieMenu (りいめにゅう)
RieMenuは、泉富士夫先生が作られたRIETANの実行を、Windows上で支援するためのメニュープログラムです。RIETANの実行には、RIETANのプログラムが別途必要になります。
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インストールの操作
- 配布されているファイルを実行すると、インストールプログラムが起動します。その指示に従ってください。
アンインストールの操作
- コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」から「RieMenu」を選んでください。
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初めて起動したときには、以下の操作を必ず行ってください。
- 「設定」タブの「外部プログラムの設定」ボタンをマウスで左クリックし、RIETANとORFFE、データベースファイルのあるフォルダ、使用するエディタの実行ファイルを指定します。エディタは特に好みがなければメモ帳でも構いません。
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「RIETAN」タブ
パラメータファイルの編集
- パラメータファイル(*.ins)を、設定したエディタを用いて編集します。
計算
- パラメータファイル(*.ins)とX線データファイル(*.int)を指定して、RIETANを実行します。
- ラジオボックスでRIETANのバージョンを選択します。
- 「作業ファイルを削除しない」のチェックボックスは、デバッグ用です。普段はチェックを入れないでください。
- 計算が終了すると、結果ファイル(*.lst)などをパラメータファイル(*.ins)のあるフォルダに出力します。
結果を見る
- 結果ファイル(*.lst)を、設定したエディタを用いて閲覧します。
プロファイルの表示
- 実測強度と計算強度のプロファイルを表示します。
- 実測強度は強度ファイル(*.int)から、計算強度は結果ファイル(*.lst)から読みとっています。サポートしている結果ファイルと強度ファイルの形式は、制限事項と注意事項をご覧ください。
- 実測強度は赤で、計算強度は青で示されます。メニューバーのオプションで、「線」、「点」、「点と線」の3種類から表示形式を選ぶことができます。
- マウスの中ボタン(多くの場合、ホイールボタンのクリックで代用可)で、マウスの右クリック、左クリックの機能を「X軸の移動」、「Y軸の移動」、「X軸の拡大・縮小」、「Y軸の拡大・縮小」、「部分拡大」のいずれかに割り当てることができます。例えば、マウスの機能を「X軸の拡大・縮小」に割り当てた場合は、左クリックでX軸が拡大、右クリックでX軸が縮小されます。
「ORFFE」タブ
xyzファイルの編集
- xyzファイル(*.xyz)を、設定したエディタを用いて編集します。
ORFFEの実行
- xyzファイル(*.xyz)を指定して、ORFFEを実行します。
- 計算が終了すると、dstファイル(*.dst)をxyzファイル(*.xyz)のあるフォルダに出力します。
結果を見る
- dstファイル(*.dst)を、設定したエディタを用いて閲覧します。
座標の一覧
- ラベルと原子座標の一覧を表示します。
- 等幅フォント(MSゴシックなど)を指定すると見やすくなります。
原子間距離の一覧
- ORFFEで計算した原子間距離を表示します。
- ラベル順、または結合距離順に並び替えることができます。
角度の一覧
- ORFFEで計算した角度を表示します。
- ラベル順、または角度順に並び替えることができます。
「TOOL」タブ
結果のエクスポート
- 他のソフトウェアを用いてプロファイルを描くために、角度、実測強度、計算強度、ブラッグ反射角のデータセットを作成します。
- Sma4 for Windows
形式に、直接変換することができます。(Sma4 for Windowsは
鈴木智雄氏作成のシェアウェアソフトです)
「設定」タブ
外部プログラムの設定
- RIETAN, ORFFEのプログラムやデータベース、エディタを指定します。
- データベースとは、RIETANのパッケージに梱包されている「asfdc」、「spgra」、「spgri」の3つのファイルのことです。この3つのファイルは同一のフォルダに置き、フォルダで指定します。
RIETAN.EXE (RIETAN実行ファイル) の置き場所について
- RIETAN実行ファイルをおいてあるフォルダのフルパスが13文字より多くなると、RIETAN2000の計算ができません。例えばRIETAN実行ファイルとして「C:\RITAN2000\RIETAN.EXE」を使用している場合は、フルパス(赤字で示した部分)は13文字です。配布されているRIETAN2000のパッケージをドライブCのルートで展開した場合、RIETAN実行ファイルは「C:\RIETAN-2000 Folder\PROGRAM\RIETAN.EXE」に置かれ、フルパスは13文字を越えているので、適当なフォルダに移動させてください。
「プロファイルの表示」と「結果のエクスポート」を行う場合
- パラメータファイル(*.ins) でNPRINTの値を2に指定してください。
- 「プロファイルの表示」と「結果のエクスポート」では、実測強度の値をX線ファイル(*.int)から読みますが、RieMenuは、全ての形式のX線ファイルには対応していません。RIETAN2000の配布ファイルの中に含まれている「FapatiteE.int」または「FapatiteJ.int」と同じ形式のみサポートしています。
Windows XPで使用する場合
- RieMenuは、計算時にRieMenu.exeをインストールしたフォルダ上に作業ファイルを作成します。Windows
XPの制限ユーザがRieMenuを使用する場合は、制限ユーザがRieMenuをインストールしたファルダへアクセスできるように、RieMenuをインストールしたファルダのアクセス権を変更してください。アクセス権を変更するには、管理者権限のユーザである必要があります。
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- RieMenuの著作権は作者である小林美学 (E-mail
: m.kobayashi@numazu-ct.ac.jp
)が有するものとします。
- RieMenuはフリーソフトウェアです。ご自由にご使用ください.
- RieMenuは無補償です。このプログラムを使用して生じたいかなる事項に対して、作者は一切の責任を負いません。
- RieMenuのバグに気づいた場合ぜひ、作者にご連絡願います。作者はバグ修正の義務を負わないものとしますが、できる範囲内で対処したいと思います。また、使用上の感想や改善点の希望などもぜひお知らせください。
- 最新バージョンのRieMenuは作者のホームページで公開しています。バージョンアップに伴ってバグの修正も行っていますので、なるべく新しいバージョンのRieMenuをお使いになることをお勧めします。(新機能の追加に伴って新しいバグが生じている可能性もありますが...。)
- RieMenuやこのヘルプファイルで用いている用語には、作者が勝手に名前をつけたものがあります。(例えば「X線ファイル」や「パラメータファイル」などの呼び方)。これらは正式な名前ではないと思いますのでご承知おきください。
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Ver. 0.44 (2004年3月10日)
- 「原子間距離の一覧」で、フィルター機能を搭載。
- 「座標の一覧」で、原子間距離を計算してないファイルを開こうとした時に停止してしまうバグを修正。
- 一部、英語表示対応。
Ver. 0.43a (2003年6月13日)
- プロファイルの表示で、計算値が表示されないことのある不具合を修正。
Ver. 0.43 (2003年6月13日)
- 2003年6月4日に公開されたRIETAN2000に対応した。
Ver. 0.42 (2002年2月6日)
- ネットワークの共有フォルダにあるファイルを、直接計算できるようにした。
Ver. 0.41a (2002年1月7日)
- 「結果のエクスポート」における不具合を修正。
- エラーメッセージの一部を修正。
Ver. 0.41 (2002年1月7日)
- RIETANが出力するpatファイルの形式に変更があったため、patファイルから読み込んでいた計算強度とブラッグ反射角の値を、lstファイルから読み込みようにした。
- 各ウインドウのサイズと位置を記憶できるようにした。
Ver. 0.40 (2001年12月21日)
- R2KMenuとR97Menuを統合し、RIETAN2000もRIETAN97βも使用できるソフトとした。名前をRieMenuとする。