六方細密充填と立方細密充填以外にも、重要な密充填があります。その一つが体心立方充填 (bcc
: Body Centered of Cubic
)です。この構造は、下図のように正方格子の隙間に第2層を積み重ねたものです。
この構造の空間占有率は68%であり、細密充填の74%に匹敵する値を持っています。実際この構造をとる結晶も数多くあります。
下の表は、室温もしくは表中の数字で書かれた絶対温度における元素の結晶構造がfcc, hcp, bcc のいずれかであればその種類に応じて色分けをした周期律表です(元素記号が赤字で書かれているものについては、結晶構造のデータがありませんでした)。
この表を見ると次の3点に気が付きます。
従って、私達がこれまで行ってきた剛球を積み重ねるという単純な作業は、それほど悪い方法ではないことがわかります。
まとめ