セルベース避難シミュレーション

MODEL

モデル概要

本研究ではセルベース交通モデル(Cell-based Merchant–Nemhauser モデル) を用いて災害時の避難行動を記述する。 道路ネットワークをセルに分割し, 各セルにおける滞在人数・流入・流出を変数として 交通流を時間発展で表現する。

ネットワーク構造

通常の道路ネットワークを単位時間あたりの移動距離を基準としてセルに分割し, セルベースネットワークを構成する。

目的関数

\[ \min_{p_1^a, v_1^a, u_1^a} \sum_{t=0}^{T}\sum_{a\in A\setminus A_D}(p_t^a+v_t^a) \]

制約式

\[ p_t^a + u_t^a = p_{t+1}^a + v_{t+1}^a \] \[ \sum_{a\in I(i)} v_t^a = \sum_{b\in O(i)} u_t^b \] \[ 0 \le u_t^a \le C^a, \quad 0 \le v_t^a \le C^a \] \[ u_t^a \le \delta^a \{ H^a - (p_t^a + v_t^a) \} \] \[ p_0^a + v_0^a = D^a \ge 0 \]

記号

  • \(i \in I\):ノード
  • \(a \in A\):セル
  • \(t\):時刻
  • \(p_t^a\):時刻 \(t\) にセル \(a\) に滞在する人数
  • \(u_t^a\):時刻 \(t\) にセル \(a\) に流入する人数
  • \(v_t^a\):時刻 \(t\) にセル \(a\) から流出する人数
  • \(A_D\):目的地セル集合
  • \(I(i), O(i)\):ノード \(i\) に接続する上流・下流セル集合
  • \(C^a\):セル \(a\) の交通容量
  • \(H^a\):セル \(a\) の収容量
  • \(\delta^a\):渋滞流速度 / 自由流速度
  • \(D^a\):セル \(a\) の初期需要量

要約

単位時間あたりの移動距離の長さで区切ったセルネットワーク上を, 需要が滞在・流出・流入を繰り返しながら目的地へ移動する過程を表現し, 総所要時間の最小化を目的とした最適化モデルである。