実験に関する一般的注意

(1) 学生実験の目的

 学生実験の目的は、学習した知識を実験に応用して理解を深めるとともに、実験の手法、代表的な実験器具の使用法、測定値の取り扱い、報告書(レポート)や論文の書き方などを習得することにある。これらは、将来研究実験や製品開発などを行うための基礎となる。したがって、ここで行う実験は、単に正しい結果が求まれば良いのではなく、器具の操作や実験の過程にも十分留意してほしい。
つまり,結果よりもやること自体が大切。

(2) 実験に関する予備知識

 実験テーマは前もって与えられるから、事前に指導書をよく読んで、実験に応用する原理や実験の方法などを理解しておく。必要ならば、そのテーマに関連する現象についても参考書などを読んで調べておくと良い。充分に予備知識を整えた後に指導書に従って忠実に、しかも批判的な注意を払いながら順序よく実験を進める。自発的な下調べを怠り、予備知識なしに、単に指導書に盲従して実験しても、上記の目的は達せられない。
実験では予習は必須!

(3) 観測の心構え

 観測に際しては細心の注意を払い、忠実公平を旨とし、どのような場合でもその観測が最後であり、これによって最良の結果を得るという心構えで行なう。結果を予想して測定値を無理にそれに一致させたり、失敗したらやり直せばよいというような心がけで測定したりしては、とうてい良い実験は行えない。
も,失敗を恐れるな。学生実験なのだから。


(4) 実験ノート

 実験には必ず実験ノート、グラフ用紙、計算用具を用意する。実験ノートには実験テーマ、日時、天候、共同実験者の氏名、使用器具を(番号がついていればその番号も)記入する。もちろん、測定値は洩れなく書きとめ、測定値のうちグラフ化できるものはその場ですぐにプロットする習慣をつけよう。測定値をグラフに表わしながら実験することにより、その実験の現象の把握が一目瞭然となり、以後の測定方針も立てやすくなる。また、予期しない測定結果や、測定の誤り等があった場合すぐ気付き、その原因の追及、測定のやり直しがすぐでき、実験結果の考察にも役立つ。

 これらの利点は測定値をただノートに記入しているだけでは得られない。計算も順序よく書いておく。計算はなるべくその場で行ない、遅くともその日のうちに完了しておく。また実験中に気づいた事がら、疑問の点、感想なども付記する。これらの記録は、実験結果を吟味検討する場合に必要となるばかりでなく、報告書や論文を書くときにも貴重な資料となる。
ノートには人柄が表れる。

(5) 実験後の後始末

 実験終了後は使用した実験器具の整理を忘れてはならない。

(6) 報告書(レポート)

 報告書は、後述の「レポートの書き方」を参考に、印象の鮮明なその日のうちに書き上げるよう努めてほしい(記憶が薄れてからでは良いレポートは書けないし、時間も浪費してしまう)。

◎レポート提出日は実験後1週間以内とする。表紙には、実験テーマ、クラス、番号、氏名、共同実験者名、実験日、レポート提出日を必ず記入する。

レポートなければ単位ナシ。