分子細胞生物学の体系について  〜分子細胞生物学の説明〜
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/bunnshi/bunnshi2.htm

<概要> 細胞骨格とは、細胞類を除くすべての生物の細胞質の基本的構造で、ちょうど通信設備 や内外の環境のセンサーや報知器、エレベーターなどの運搬装置などを持った、しかも 変形できるゴム繊維製の建物のようなもので細胞の基本的な働きの立体的な有機的な活動 を可能にします。細胞小器官(オルガネラ)はこの建物の中にはまりこむことになります。 遺伝子(DNA)はちょうどこの建物のなかの“核”という名前の図書館にある、生命の 設計図と対処すべき問題の答を記した文献にたとえられます。ここで遺伝子が生命の根源 を塩基配列という文字でコードするとすれば、細胞骨格は―図書館で読んできた文献の内 容―すなわち遺伝子の暗号を,タンパク質合成の場を細胞空間に配置し実在の生命の形に 変換し活動させるものです。また、このように遺伝子(DNA)が生命を形作り、活動さ せることを遺伝子発現と呼び生命研究の永遠のテーマといえます。我々はこのような生命 に関する根源的テーマに対して、遺伝子と細胞構造の両面から常に創造的に取り組んでい ます。 このような取り組みを分子細胞生物学(Molecular Cell Biology)といい、これまでの分子生 物学および生化学と細胞生物学を統合した、フロンティア領域です。 <特に興味を引いた内容とその理由> 私は、このホームページの最初に載っていた細胞骨格の写真に興味を引かれました。写真 の細胞骨格は、植物細胞の細胞骨格と呼ばれる細胞内のネットワークの一つであるF−アク チンを蛍光色素(ローダミンファロイジン)で染め緑色光で照射し発生したローダミンのオ レンジ色の蛍光を観察したものでした。写真は、掲載されているものよりももっと大きく詳 しく見ることができて、繊維のようでした。
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