LDH
http://www.hamt.or.jp/KENSA/VISITOR/TEST/CHEMICAL/bil.html

概要; LDHとは、グルコースからエネルギーを産生するために行われる解糖系の最終段階で下の 反応を触媒する、乳酸脱水素酵素のことである。 LDH ピルビン酸+NADH+H+―――→乳酸+NAD+ LDHはあらゆる臓器に含まれることから、LDHが血中に増加しているということで、どこ かの組織が損傷を受けているかはわかるが、どこの組織かまではわからない。 特に興味を引いた内容と理由; LDHには、高値を示す疾患と、低値を示す疾患の両方が考えられる。高値を示す疾患には主 に、肝臓病(急性肝炎など)、心臓病(急性心筋梗塞)、血液疾患(白血病)、その他(胃 がん、大腸がん、肺ガンなど)。低値を示す疾患には、糖尿病などがある。それぞれLDHの アイソザイムの種類が異なり(LDHには5種類のアイソザイムがある)、その種類を調べる ことで、ある程度までは損傷部位の予測ができる。 わたしが今行っている実験では、魚類の血清を使っているが、その中にLDHも含まれている。 そして本来の反応の邪魔をしてしまっているので、オキザミン酸を添加して、LDHの反応を阻 害 させている。しかし、オキザミン酸は本来は人間のLDHの反応を阻害するものなので、ど うやら魚類ではその働きをしていないようだ。その原因は、もしかしたらアイソザイムの違い にもあるかもしれないと思った。
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