地図投影法学習のための地図画像素材集


地図投影法の原理や各種図法の特徴・性質を理解するのをサポートするために、さまざまな図法による世界地図の画像を掲載しています。 ここに掲載している画像は自由にダウンロードしてお使いいただけます。

本ページに掲載している世界地図の画像は世界地図ソフトウェア“PTOLEMY”により描画しました。

こちらもご覧ください。 図解:地図投影法 丸い地球から平面の地図への展開

関連論文:「コンピューターを利用した地図投影法学習教材の作成および公開」

地図投影法に関しては「球面上の世界とメルカトル図法の地図」をテーマとしたウェブ地図も公開しておりますので、そちらもご利用ください。


正射方位図法
丸い地球のイメージ
投影中心:北緯35度,東経140度
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正射方位図法
丸い地球を真横(赤道上空)から見たイメージ
投影中心:北緯0度,東経150度
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舟形の地図(globe gores)
丸い地球の表面を切り裂いて広げたイメージ
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正距円筒図法
舟形の地図を横方向に引き伸ばして隙間をなくしたイメージ
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メルカトル図法
正角円筒図法
正距円筒図法で横方向に引き伸ばした分だけ、縦方向にも引き伸ばしたイメージ
南北方向は両極が無限遠に位置するように引き伸ばされますが、この画像では緯度85度までの範囲のみ描き、それより高緯度は省略しています。
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メルカトル図法における大きさの誇張
メルカトル図法では高緯度ほど大きく引き伸ばされて描かれることになります。
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ミラー図法
メルカトル図法に比べて縦方向への引き伸ばしを減らしたもの
メルカトル図法とは異なり、両極まで表示でき、また、高緯度における面積の誇張もある程度押さえられている。
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ランベルト正積円筒図法
舟形の地図から正距円筒図法への過程で横方向に引き伸ばした分だけ縦方向には反対に縮めて、面積が正しくなるようにした地図
面積が正しく表されている。
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正距円筒図法(標準緯線30度)
正距円筒図法の一種で、標準緯線を北緯30度および南緯30度とする割円筒図法
正距円筒図法を、北緯30度・南緯30度の地点で縦横比が正しく表示されるように地図全体の縦横比を変更したもの。
経線上および標準緯線である北緯30度・南緯30度の緯線上での距離が正しく表されている。
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正距円筒図法(標準緯線45度)
正距円筒図法の一種で、標準緯線を北緯45度および南緯45度とする割円筒図法
正距円筒図法を、北緯45度・南緯45度の地点で縦横比が正しく表示されるように地図全体の縦横比を変更したもの。
経線上および標準緯線である北緯45度・南緯45度の緯線上での距離が正しく表されている。
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正距円筒図法(標準緯線45度)の説明図
舟形の地図の各切片を、北緯45度・南緯45度で隣接する切片と接するようにつなぎ合わせたもの。この後、隙間が生じている部分は緯線方向に引き伸ばして隙間をなくし、また、隣接する切片と重なり合っている部分は緯線方向に圧縮して重ならないようにしたものが正距円筒図法(標準緯線45度)のイメージである。
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ベールマン図法
正積円筒図法の一種で、標準緯線を北緯30度および南緯30度とする割円筒図法
正距円筒図法(標準緯線30度)をもとにして、ランベルト正積円筒図法と同じ考え方で縦方向を伸縮させて、面積が正しくなるようにした地図
ランベルト正積円筒図法から面積の正しさを維持したまま、緯度30度での縦横比が正しくなるように地図全体の縦横比を調整したものと理解することもできる。
面積が正しく表されている。
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ゴール・ペータース図法
正積円筒図法の一種で、標準緯線を北緯45度および南緯45度とする割円筒図法
正距円筒図法(標準緯線45度)をもとにして、ランベルト正積円筒図法と同じ考え方で縦方向を伸縮させて、面積が正しくなるようにした地図
ランベルト正積円筒図法から面積の正しさを維持したまま、緯度45度での縦横比が正しくなるように地図全体の縦横比を調整したものと理解することもできる。
面積が正しく表されている。
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サンソン図法
舟形の地図を(引き伸ばすことなく)横方向に移動させて隙間をなくしたイメージ
面積が正しく表されている。
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サンソン図法の説明図
舟形の地図からサンソン図法への変形のイメージ
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モルワイデ図法
サンソン図法の地図を、緯度によって縦横比を調整し、全体の形が楕円形になっている。
面積が正しく表されている。
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グート図法
面積が正しいという性質を保ったまま、世界全体を通して大陸部分の形の歪みができるだけ小さい地図を作るために、サンソン図法の地図とモルワイデ図法の地図を中心の経度を変えて複数描き、それらの一部を組み合わせて1枚の世界地図にしたもの。
面積が正しく表されている。
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グート図法を構成する地図
上に掲載したグート図法の地図を構成する12枚の地図。の地図からなり、中心の経度や図法(サンソン図法またはモルワイデ図法)が違う12枚の地図からなる。黄色で塗られた部分を集めて、1枚の世界地図(グート図法)ができている。
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正距円錐図法(1標準緯線正距円錐図法,トレミー図法)
経線と標準緯線に沿った距離が正しい。 円錐図法は、中緯度の地域、とりわけ東西に広がった地域の表現に適している。
この図では標準緯線を北緯30度としている。 また、南緯30度以南は歪みが著しくなるため、省略してある。
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円錐図法の説明図
舟形の地図を赤道以外の緯度(この図では北緯30°)で隣接する切片とつなぎ合わせ、緯線方向に引き伸ばして隙間をなくしたのが、正距円錐図法のイメージである。
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ランベルト正角円錐図法
円錐図法の説明図(舟形の地図を赤道以外の緯度で隣接する切片とつなぎ合わせたもの)から正距円錐図法への過程で緯線方向に引き伸ばした分だけ、経線方向にも引き伸ばしたイメージ
角度が正しく表されるが、例外的に極では正しくない。
この図では標準緯線を北緯30度としている。 また、南緯30度以南は歪みが著しくなるため、省略してある。
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ランベルト正積円錐図法
円錐図法の説明図(舟形の地図を赤道以外の緯度で隣接する切片とつなぎ合わせたもの)から正距円錐図法への過程で緯線方向に引き伸ばした分だけ、経線方向には反対に縮めて、面積が正しくなるようにした地図
面積が正しい。
この図では標準緯線を北緯30度としている。 また、南緯30度以南は歪みが著しくなるため、省略してある。
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ボンヌ図法
円錐図法の説明図(舟形の地図を赤道以外の緯度で隣接する切片とつなぎ合わせたもの)を、(引き伸ばすことなく)緯線方向に移動させて隙間をなくしたイメージ
面積が正しい。
この図では標準緯線を北緯30度としている。
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正距方位図法(正軸)
地図の中心から各地への距離と方位が正しくなるように描いた地図
地図の中心以外の場所からの距離や方位は正しく表されていない。面積も正しく表されていない。
この図は北極を中心にして描いたものである。
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正距方位図法(正軸)中心点明示
上に掲載した正距方位図法の地図と同じものであるが、中心(北極)を示す赤い点を追加してある。
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方位図法(正軸)の説明図
北極が中心になるように丸い地球の表面を切り裂いて広げたイメージ。これを緯線方向に引き伸ばして隙間をなくしたのが、正距方位図法のイメージである。
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平射方位図法(正軸)
地図の中心から各地への方位が正しく、かつ、個々の地点での角度が正しく表されるように描いた地図
丸い地球の表面を切り裂いて広げたイメージから正距方位図法への過程で緯線方向に引き伸ばした分だけ、経線方向にも引き延ばしたイメージ
北極点を中心にした場合、南極点は無限遠に位置することになり、世界全体を描くことはできない。この画像では赤道までの範囲のみ描き、南半球は省略しています。
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ランベルト正積方位図法(正軸)
地図の中心から各地への方位が正しく、かつ、面積が正しくなるように描いた地図
距離や地図の中心以外の場所からの方位は正しく表されていない。
丸い地球の表面を切り裂いて広げたイメージから正距方位図法への過程で緯線方向に引き伸ばした分だけ、経線方向には反対に縮めて、面積が正しくなるようにした地図である。
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正距方位図法(東京中心)
正距方位図法の正軸法ではなく、斜軸法を適用した地図。
地図の中心から各地への距離と方位が正しくなるように描いた地図
地図の中心以外の場所からの距離や方位は正しく表されていない。面積も正しく表されていない。
この図は東京付近(北緯35度40分,東経139度45分)を中心にして描いたものである。
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正距方位図法(東京中心)中心点明示
上に掲載した正距方位図法の地図と同じものであるが、中心(東京付近,北緯35度40分,東経139度45分)を示す赤い点を追加してある。
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方位図法(東京中心)の説明図
東京付近が中心になるように丸い地球の表面を切り裂いて広げたイメージ。これを円周方向に引き伸ばして隙間をなくしたのが、正距方位図法のイメージである。
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横メルカトル図法
メルカトル図法の横軸法を適用した地図
地球を横に90度回転させてからメルカトル図法で地図を描き、再び90度回転させて元の向きに戻したイメージ
中央子午線付近は(緯度に関わらず)歪みが小さく、離れるにつれて歪みが大きくなる。
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横メルカトル図法の説明図
地球を横に90度回転させてから地球表面を切り裂いて広げ、再び90度回転させて元の向きに戻したイメージ
横メルカトル図法では中央子午線から離れるにつれて歪みが大きくなることが理解しやすい。
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UTM(ユニバーサル横メルカトル)図法の座標帯
横メルカトル図法では中央子午線から離れるにつれて歪みが大きくなるので、UTM図法では世界を経度幅6度ごとの帯状の範囲(南北方向は北緯84度から南緯80度まで)に分割し、歪みが大きくならないようしている。
この図では第53帯(中央子午線:東経135度)の範囲を示している。
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正角性の説明図
いくつかの図法による地表形状の描かれ方の違いを模式的に示している。
これらのうち(a)に示す駅前の交差点で45度の角度で道路が交わるという実際の形状(角度)を正しく表しているのは、(b)メルカトル図法と(e)ランベルト正角円錐図法である。
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