富士山とレーニア山の姉妹山交流

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マウントレーニア国立公園にある富士山の石

富士山とレーニア山の間では,姉妹山として交流が行われています。 その歴史は古く,1935年(昭和10年)には両国立公園間の友好の証としてレーニア山頂の石が日本に贈られ,翌年には富士山頂の石がマウントレーニア国立公園に寄贈されました。 横浜―シアトル航路で運ばれた富士山頂の石は,山桜の木箱に納められ,現在もマウントレーニア国立公園の管理事務所に展示されています。 一方,レーニア山の石は,山梨県立富士ビジターセンターで展示されています。

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レーニア山を訪れた日本からの訪問団 (写真提供:富士山クラブ)

いったん途切れていた交流は,最近になって復活しました。 1994年に早稲田大学が始めた国際ボランティア体験プログラムをきっかけとして,日本自然環境ボランティア協会(J-VIPA)が設立され,毎年,日本からマウントレーニア国立公園に学生や一般市民からなるボランティアが派遣され,活躍しています。 こうした両国間での交流を背景に,富士山の環境保護や市民教育を幅広く行っているNPO法人富士山クラブでは,2003年にマウントレーニア国立公園との間で姉妹山交流計画を締結しました。 それ以来,市民交流や情報交換が行われています。 2007年にはNPO法人グラウンドワーク三島の手で,富士山で使われているバイオトイレがマウントレーニア国立公園に設置されました。 今回の教育交流プロジェクトも,こうした姉妹山交流を背景に生まれました。


富士山・レーニア山教育交流プロジェクト
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