マウントレーニア国立公園における教育活動

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教育センター

マウントレーニア国立公園(国立公園局)は,来訪者に対する一般的な教育・啓蒙活動だけでなく,学校教育にも積極的に関わっています。 マウントレーニア国立公園内には教育センターがあり,専任の職員がおかれています。 野外活動のほか,地形・地質,生態系,地域の歴史,国立公園の歴史と管理など,幅広い学習メニューが用意されており,校外学習で来訪した生徒たちを受け入れるほか,近隣地域の学校へ国立公園職員が出向いての出前授業も行われています。

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授業プラン集 『火山とともに暮らす』

マウントレーニア国立公園では,教材開発や教員を対象とした研修などの活動も実施しています。 国立公園という地域資源を活用した魅力的な授業が学校で行えるよう,関係機関と協力関係が築かれています。 日本のような検定教科書がないアメリカでは,諸機関や学会等が学校で使える教材(授業プラン集)を作成・提供していますが,マウントレーニア国立公園ではこれまでに,地元の教育委員会・教員と共同で『川の始まり (Where the River Begins)』を,米国地質調査所と共同で『火山とともに暮らす (Living with a Volcano in Your Backyard)』を作成してきました。 これらはインターネット上でも公開されており, 米国内の学校で実際に使われています。 今回のプロジェクトも,こうした授業開発に関する取り組みの延長上にあります。

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TRTsとの語らい

教員を対象とした研修プログラムの中でも特徴的なものとして Teacher-Ranger-Teacher (TRT) 制度があります。 これは教員が学校の長期休業期間(夏休みなど)を使って,短期任用のレンジャー(国立公園職員)として環境保護・環境教育など国立公園の業務に従事するものです。 レンジャーの制服に身を包み,教員としての経験・スキルを活かして来訪者に接し,また,レンジャーとしての経験を今後の学校教育において活かすことができる貴重な機会となっています。 このような研修プログラムへの参加は,教員の資質向上のための研修時間として,州の規定に基づいて認定される制度となってます。


富士山・レーニア山教育交流プロジェクト
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