お仕事は?

お仕事は?と聞かれたら、物理の先生ですというのが、答えだろうか。自分的には、物理の研究者です と答えたいが、一般の人には受けが良くない。科学者ですといったら、お茶の水博士と間違われるであろう。ご近所で高専の先生ですと答えると、スゴイと言わ れる(らしい)。ちょっと前まで、国家公務員だった。

高専でのお仕事は、まず物理の授業。1年生から専攻科まで(高校1年から大学4年まで)あります。それから学生指導(担任・クラブなど)もあって、高校の 先生のようですね。物理の授業では、音叉を持って、教室を走ったりして、笑える物理学?を目指しています。

忘れてはいけない、お仕事。それは物理の研究。使える時間は少ないが、人生のエネルギーを注いでおります。宇宙核物理が専門で、お星様の爆発と金やプラチ ナなどが宇宙のどこでできたが、研究テーマです。スーパーコンピュータでシミュレーション計算をしたりします。この辺は大学の先生のよう。

理論物理学者の研究生活とは。論文を読む。考える。計算をする。論文を書く。学会で発表する。他の研究者と議論する。論文を読む。考える。(以下繰り返 し)大変なのは論文を雑誌に投稿して、受理するまで。学会や国際会議での発表。特に年度末は地獄のように研究会が目白押し。

子供の頃、科学者っていうのは、ゆったりとした心で自然を観察して新しいひらめきを得る。そんな生活をする人と思っていましたが、現実は違う、、、。毎 日、四六時中、解けない問題が頭をよぎり、夢の中にも出てくる。しめきりは迫るし。一年に一度ほど、解決したりするのが小さな幸せ。

それでも物理が好き。学会や国際会議で研究の仲間に会うことができるのが、大きな幸せです。日本や世界各地に、同じ大きな目標を持った友人がいるのって、 なんとも言えない気分です。特に、海外に出かけて、再会したりすると、最高ですね。それから、研究の口頭発表で面白いと評価された時。

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