return to upper page 2000/12/25

自作の集計ソフト紹介
---学生による授業評価等のデータ集計に好適---

  1. shuukei.exe 集計プログラム本体 Visual-BASIC 6
  2. xclasses.txt「集計ファイル」を作成するデータを格納したファイル
  3. 集計データの説明
  4. e4複雑.txt「集計ファイル」の例(作成直後)
  5. e1基礎.txt「集計ファイル」の例(データ入力済)
  6. xdata.csv「集計ファイル」を集計した結果(Excelで直ぐに取り扱えます。)

集計プログラムの説明


実行画面は,このようになります。
動作は大まかに言って2つ。
1つは,上のボタンから起動するもので, 「xclasses.txt」というファイルを参照して,集計ファイルを作ること。
もう1つは,下のボタンから起動するもので, 集計ファイルのデータを集計し, 「xdata.csv」というファイルにその結果を書き込む。
(注:図形はバージョンアップ前のものなので,集計ファイルの名称が xdata.txt (拡張子が txt のまま)です)

詳細-1(上のボタンを押したときの動作):
ファイル名xclasses.txt
内容 e1基礎.txt,e1,電気基礎,A教官
e4複雑.txt,e4,複雑系理論,B教官
このファイルがすでに準備されていたとすると, 上のボタンを押すことによって下記の二つのファイルができる。
基本的には xclasses.txt 内の情報に沿って新規ファイルが作られるが, 新規ファイル内 4行目の 'x=' という項目を作る際に参照するのは, shuukei.exe の中の MAX という項目である。
'x='という行に書かれる情報は,集計するデータの「桁数」と, 「桁ごとの,入力できる最大の数字」である。 2000年度のE科は,5択の問題を 16個で作られているので, MAXという項目では 16桁の '5' が並んでいる。 もしも質問を作り変えたならばそれに応じて MAX という項目を変更すればよい。
数字の並びの中にある '-' と ' ' (ハイフンと空白)は無視されるので, 入力時に人間が覚えのために使用すると,間違いを探すときに役立つでしょう。
注:新規作成のファイル名は必ず先頭文字が "abcdems" の何れかで始まる必要がある。
もしも,作ろうとするファイルと同じ名前をもつファイルが存在した場合, 新規のファイル作成はしない。(打ち込み済のファイルを守るため)
ファイル名e4複雑.txt
状態作られた時のファイル
内容 c=e4
t=複雑系理論
n=B教官
x=555-555-555-555-5555
000-000-000-000-0000
/end
ファイル名e1基礎.txt
状態何行か編集済み
内容 c=e1
t=電気基礎
n=A教官
x=555-555-555-555-5555
000-000-000-000-0000
111-222 333-444-555 5
222.2223.43-42244-22
/end

詳細-2(集計データの打ち込み):
上記の e1基礎.txt が,集計データ打ち込みの例である。 このファイルはテキスト情報を保存するために,入力が簡単である。
(数字を取り扱うソフトウエアは,通常では10桁程度の数字しか取り扱えないため, 途中で改行が必要だが,このシステムでは全桁を打ち込むことが可能)
なお,各桁に入力する数字は,最低が '1' で,最大は x=の行で指定した数字である。 '0'という数字は「入力なし」を表わすものとして処理する。 ('0'という数字は,平均値を求めるときのデータに繰り込まれない)
数字の並びの中にある ' ', '-', '.' (空白とハイフンとピリオド)は無視されるので, 入力時に人間が覚えのために使用すると,間違い探しに役立つでしょう。

詳細-3(下のボタンを押したときの動作):
詳細-1の最後にあるファイルにあったときにこの shuukei.exe を起動して下のボタンを押すと, 下記のようなファイルが作られる。ファイルの中身は,集計した結果である。
なお,もしも指定以外の文字が使われたり, 桁数がマッチングしない行を含むファイルは, 集計されず,エラーメッセージが示される。
ファイル名xdata.csv
内容
fileID,line, 桁数,MAX,file,class,title,teacher,avg1,avg2,avg3,avg4,avg5, (略)
1 , a-AVG & N & s,16,「555-555-555-555-5555」,e1基礎.txt,e1,電気基礎,A教官,1.5,1.5,1.5,2,2, (略)
1 , b-S, , , , ,各桁の,標準偏差,0.5,0.5,0.5,0,0,0,0,0.5,0,0,1,1,0.5,0.5,1.5,1.5, data-END
1 , c-N, , , , , ,回答数(除0),2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2,2, data-END
1 , d-1, , , , , ,回答が1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1 , d-2, , , , , ,回答が2,1,1,1,2,2,2,0,0,0,0,1,1,0,0,1,1, data-END
1 , d-3, , , , , ,回答が3,0,0,0,0,0,0,2,1,2,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1 , d-4, , , , , ,回答が4,0,0,0,0,0,0,0,1,0,2,1,1,1,1,0,0, data-END
1 , d-5, , , , , ,回答が5,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1, data-END
1 , d-6, , , , , ,回答が6,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1 , d-7, , , , , ,回答が7,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1 , d-8, , , , , ,回答が8,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1 , d-9, , , , , ,回答が9,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
1, e-区切り行(1/2)
1, e-区切り行(2/2)
2 , a-AVG & N & s,16,「555-555-555-555-5555」,e4複雑.txt,e4,複雑系理論,B教官, 99, 99, 99, 99, 99, (略)
2 , b-S, , , , ,各桁の,標準偏差, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, 99, data-END
2 , c-N, , , , , ,回答数(除0),0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-1, , , , , ,回答が1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-2, , , , , ,回答が2,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-3, , , , , ,回答が3,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-4, , , , , ,回答が4,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-5, , , , , ,回答が5,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-6, , , , , ,回答が6,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-7, , , , , ,回答が7,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-8, , , , , ,回答が8,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2 , d-9, , , , , ,回答が9,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0, data-END
2, e-区切り行(1/2)
2, e-区切り行(2/2)
	
1行目は,2行目以降の数字の意味を説明している。
1つの集計ファイルから,12行のデータが作られる。
そのファイルの1行目は,ファイルの説明と,各桁の平均値が,
2行目には,標準偏差が,
3行目には,回答数が,
4行目以降は,ある数字の出現した回数
である。
平均値と標準偏差に時々現れる 99 という数字は,「計算ができない」ことを示す。 すなわち,その桁の回答数が 0 個ということである。
なお,一行目だけ特別に,平均値の集計結果の後に続いて, 回答数と,標準偏差が示される。
簡単な統計を見るときは,各ファイルごとの1行目だけを残し, 他の11行は消してもかまわないでしょう。
詳細-4(EXCEL を使った処理):
上記の処理で作られた xdata.csv というファイルは, ダブルクリックすることによって, EXCEL で読み込むことができる。
あとは,EXCELの機能を使って自由に処理すればよい。
注:作業の後は必ずファイル名を変更し, '.xls' という拡張子のついたエクセル本来の形式でセーブする必要があります。 なぜなら,xdata.csv というファイルは, 本質的にはテキストファイルなので, このままではエクセル独自の機能が保存できないからです。

図:桁の幅だけは変更したが,それ以外は全く加工していません。
これだけで十分に統計になっていることがわかります。
詳細-5(ボタン:集計DBの説明):
ここで説明した画像はバージョンが古いので, 実際のソフトと異なっている部分があります。 それは,実際のソフトでは, 「集計DB」というボタンが追加されているということです。 しかし,この追加されたボタンについては,通常の使用では, 無視してください。 このボタンは,アクセス用のファイルを作るために作られました。 望月は現在アクセスを勉強中なのです。 アクセスで使うためのデータを作るために作ったというわけです。 従って,通常の処理においては,このボタンは一切不要です。 同じ理由で,"xdata.txt"というファイルについても,不要です。