第14回 (2013年度)

 

日時 2013年10月19日(土), 11月10日(日), 12月7日(土) ともに 9:30-12:00 

内容

「身近なプラスチック」

 ポリスチレンとナイロンに関する実験を行いました。ポリスチレンの実験では,発泡スチロールのをリモネンに溶解した後,エタノールを加えることでスチレンを取り出すことで,ポリスチレンの再利用について学びました。その後,細かく砕いたスチレンを発泡させ,疑似的な発泡スチレンを作る実験も行いました。最後にヘキサメチレンジアミンとアジピン酸ジクロリドからナイロン66を合成し,人工繊維について学びました。

「変化で分かるいろいろな化学反応」

  はじめに青色のメチレンブルーがグルコースによって無色になること,その速さは温度によって変わることを学びました。その後,色が周期的に変化するBZ反応に関する実験と,最後に振る度に色が変わる乳濁液の実験を行いました。これらの3つの実験による色の変化を通じて,物質の変化を学びました。

「目で見る酸化還元反応」

  フェノールフタレインを使用して,鉄釘が酸化されるようすを色の変化で観察しました。その後,アスコルビン酸(ビタミンC)による還元と,過酸化水素による酸化の実験を行いました。最後に市販の入浴剤(蛍光物質を含んでいるもの)と栄養ドリンク中のビタミンB2を使用して,蛍光物質の酸化還元反応に関する実験を行いました。これらの実験を通じて,中学校の授業で学ぶ内容よりも広い意味の酸化還元反応を学びました。

場所 沼津高専 物質工学科棟4階 物質工学実験室III

講師 小林美学(教養科),藁科知之(物質工学科),山根説子(物質工学科),鈴木猛(技術室)

学生スタッフ 沼津高専物質工学科の学生 11名

受講生 22名 (延べ48名)

10月19日の全体写真

ナイロン66の合成

 

11月10日の全体写真

メチレンブルーの色の変化

 

12月7日の全体写真

鉄釘が酸化されるようすを色で見る