日時 2010年10月16日(土), 11月13日(土), 12月18日(土) ともに 9:30-12:00
内容
「アルコールの反応と性質」
アルコールの反応を題材に,物質の変化について考える実験を行いました。はじめに,熱した銅線を用いてアルコールを変化させる実験を行い,物質の変化には目に見える変化と目に見えない変化があること,目に見えない変化も性質の変化によって知ることができることを理解してもらいました。次に,エタノールと酢酸から酢酸メチルをつくる実験を行い,においともに,水への溶けやすさが変化する場合があることを理解してもらいました。最後にメタノールとステアリン酸から生じるエステルに無機塩を溶かし込んだキャンドルを作成しました。
「pHで色が変わる反応」
酸性のBTB溶液に炭酸ナトリウム水溶液を少しずつ加えていき,溶液の性質が酸性からアルカリ性にかわる際の色の変化を観察しました。その後,4種類の色素を混ぜた溶液にドライアイスを入れ,連続的な色の変化を観察しました。また色が変わった溶液を加熱した場合の色の変化も観察した。これらの実験とともに,こすると色が消えるボールペンや,乾くと色がなくなるスティックのりなども紹介し,色の変化が実用面でも役立っていることを示しました。
「高分子をつくってみよう」
はじめに2つの溶液を混合させることで発泡ウレタンをつくることで,高分子を紹介しました。次に,日本で開発された合成繊維であるビニロンをビニルアルコールからつくる実験を行い,高分子が実用面で役に立っていることを紹介しました。最後にプラスチックの熱可塑性を利用した蓄光性キーホルダーを作成した。これらの実験を通じて,高分子の性質と有用性について学んでもらいました。
場所 沼津高専 物質工学科棟4階 物質工学実験室III
講師 小林美学(教養科),藁科知之(物質工学科),山根説子(物質工学科),鈴木猛(技術室)
学生スタッフ 沼津高専物質工学科の学生 11名
受講生 20名 (延べ36名)
10月16日の全体写真
作成したキャンドルを点火
11月13日の全体写真
色の変化の観察
12月18日の全体写真
高分子の実験