日時 2009年10月10日(土), 11月14日(土), 12月19日(土) いずれも 9:30-12:00
テーマ 「み・え・る化学実験」
内容
「酸性とアルカリ性 - 水溶液の性質と酸性雨 -」
ムラサキキャベツから作った指示薬を用いて,食酢や漂白剤など,身の回りの物質の酸性,アルカリ性を調べました。その後,ユニバーサル指示薬を用いて,酸性,アルカリ性にも強度があることを示してから,酸性雨について解説し,酸性雨の原因物質である酸化窒素化合物が通常の燃焼反応で生じることと,その水溶液が酸性を示すことを確認する実験を行いました。その後,酸化窒素化合物を活性炭に吸収させる実験を行い,吸着剤や触媒が環境問題に大きく貢献していることを示しました。
「糖の性質 − 甘いだけではない、「糖」のいろいろな性質―」
はじめにヨウ素デンプン反応を用いて,もち米とうるち米にふくまれているデンプンに違いがあることを確認してから,自分のだ液のアミラーゼでデンプンを消化していく様子を観察しました。次に4種類の反応を用いて,ブドウ糖,デンプン,砂糖などの糖の性質の違いを観察する実験を行いました。この実験を通じて,身のまわりの糖の性質と差異を示しました。
「化学時計反応 − 時間を守る反応―」
色が瞬時に変化する二つの化学時計反応を扱いました。一つ目の化学時計反応では,濃度,温度と反応の速さとの関係を考える実験を行いました。二つ目の化学時計反応では,濃度と反応速度の関係を導くことより,化学時計反応が溶液の濃度測定にも利用できることを示しました。この二つの実験を通じて,化学反応では物質が変化することだけではなく,速度も重要であることを示しました。
場所 沼津高専 工業化学実験室III,一般化学実験室
講師 小林美学(教養科),古川一実(物質工学科),藁科知之(物質工学科),鈴木猛(技術室)
学生スタッフ 沼津高専物質工学科の学生 13名
受講生 23名 (延べ47名)
10月10日の全体写真
11月14日の全体写真
12月19日の全体写真
実験風景1
実験風景2