セルベースモデルを用いた最適津波避難経路 -いわき市四倉地区を事例として-

【目的】
津波避難の最適交通配分モデルの提案
【方法】
セルベースモデルを用いて,自動車/自転車/徒歩による三主体混合型の最適津波避難モデルをシミュレーションにより得る.
※セルベースモデルとはネットワーク上の最適な流出量を求められる数理モデル
【設定】
総Cell数4400(上仁井田450Cell,下仁井田302Cell,細谷486Cell,狐塚240Cell)
※参考:江名は800Cell
※参考(Wiki 2023.10.31):上仁井田1764世帯(4058人),下仁井田98世帯(528人),細谷174世帯(515人),狐塚191世帯(474人)
避難所の容量:南団地500,小学校500,大浦公民館20,細谷公民館20
【結果】
赤:自動車,青:自転車,緑:徒歩
- 四地区:上仁井田1800世帯,下仁井田101世帯,細谷162世帯,狐塚180世帯,25分,橋が使用可(※)
現在実行中.2月28日からシミュレーションを開始して,3月7日(1週間経過)帰宅時点でも計算中.
(※参考:1800,101,162,120は8950時間(6日と5時間くらい)で計算が完了したが…)
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【上仁井田のみから読み取れること】
- 自動車は大きい道路付近,海岸線沿いに分布する.
- 自転車は市街地の中の海に近い場所に分布する.
- 歩行者は市街地に分布する.
- 南団地には自転車,歩行者のみ向かう(見えないだけで数台はいるかも?).
- 自動車は大浦小学校もしくは標高の高い場所に向かう(他3カ所にもおそらく数台?).
- 自転車は南団地,標高の高い場所に向かう.
- 海岸線沿いの自動車は中心部を避ける傾向(15%は北上,20%は南下).
【下仁井田,細谷,狐塚のみから読み取れること】
- 徒歩がいない.←避難経路に対して人数が少ないので自動車が良いとの判断か?
- 下仁井田のみ,狐塚のみは大浦小学校の他,庭渡神社付近(※避難場所には指定していない)に向かう.←なぜか戻ってくる(35号線:いわき浪江線以西は指定していないから).
- 細谷のみは庭渡神社付近に向かう.←標高が高いのか?
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【上仁井田のみ,橋使用不可から読み取れること】
- 15分だと橋の手前に留まる.
- 25分だと迂回して遠くに向かう.
- 自動車は大浦小学校,大浦公民館,細谷集会所の他,標高の高い場所に向かう
- 南団地には自転車,歩行者のみ
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【考察】
- 徒歩がいない3地区は,混まないから自動車/自転車を選ぶのが良いと読み取れるか.
【提案】
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- (振返会用デモ_20250131)上仁井田,下仁井田,細谷,狐塚:ランダム配置,5分,橋が使用不可,避難場所4カ所(500)