4. 『マハーバーラタ』あらすじ

15) ビーシュマの負傷

 戦争は初め、長老ビーシュマの奮戦でクル軍が優勢だった。9日目、ビーシュマを倒すため、クリシュナが策略を使った。アルジュナにうら若いシカンディンの鎧と馬車を使わせた。ビーシュマは、近づいてくるのが年のいかないシカンディンだと思い込んで「わしはおまえを相手にしない」と叫んだ。その隙にアルジュナの強く恐ろしい矢が飛んできて、ビーシュマの鎧を貫いた。ビーシュマは体中に矢を受けて戦車から落ちた。両軍の者が死にかけている年老いた英雄の周りに集まった。アルジュナは、倒れたビーシュマのために地面に3本の矢を射て、矢の枕を作った。ビーシュマは、カルナに兄弟と争うことをやめるよう説得するが、カルナのアルジュナに対する敵対心は消えない。ビーシュマは、矢の床に横たわったまま戦争を見守りつづける。


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